愛知のジビエが食べられる店・買える場所おすすめ7選|奥三河から名古屋近郊まで縦断ガイド

愛知のジビエが食べられる店・買える場所おすすめ7選|奥三河から名古屋近郊まで縦断ガイド 未分類

「愛知のジビエ」と聞いて、何をイメージするだろうか。トヨタ自動車の本拠地・工業都市のイメージが強い愛知県だが、実は県の北部には「ジビエ王国」と呼ばれる山岳エリアが存在する。

農林水産省「野生鳥獣資源利用実態調査」(令和5年度、e-Stat統計表ID:0002119996)によると、全国のジビエ食肉販売量は約146万6,000kgにのぼる。その販売先は卸売業者31.4%・飲食店27.7%・消費者直販13.1%と、全国的にジビエ利活用が広がっている。愛知県においても、南設楽郡設楽町をはじめとする奥三河(愛知県東部の山岳地帯)が、ジビエの主要産地として全国的な注目を集めるようになっている。

本記事では、愛知県のジビエ情報を「奥三河エリア(設楽・豊田)」と「名古屋近郊エリア(東郷・尾張)」の2軸で整理し、レストラン・直売所・通販まで網羅的に紹介する。「ジビエ 名古屋」の記事で紹介した名古屋市内の店舗に加え、本記事は愛知県全域の視点でジビエを探す方に役立つ内容になっている。

愛知のジビエは2つのエリアで楽しむ

愛知県内のジビエは、地理的に大きく2つのゾーンに分類できる。

エリア 特徴 主な場所
奥三河エリア 山岳地帯に隣接。猟師・食肉処理施設・レストランが近接 設楽町・豊田市旭地区・豊田市足助
名古屋近郊エリア 都市圏のアクセス至便。洗練されたレストランスタイル 愛知郡東郷町・長久手市・日進市

この2エリアの違いを理解することが、愛知のジビエを最大限楽しむ出発点になる。

奥三河エリア──「ジビエ王国したら」と豊田市の猟師文化

設楽町「奥三河高原ジビエの森」──産地直売と食肉処理施設の一体型モデル

愛知県南設楽郡設楽町は、地元の観光ナビが「ジビエ王国したら」と称するほどジビエに力を入れている自治体だ。この取り組みの中核を担うのが「奥三河高原ジビエの森」だ。

奥三河つぐ高原ツーリズム推進協議会が2015年に開設したこの施設は、地域に雇用を生み出しながら獣害対策としてのジビエ利活用を推進する複合モデルとして注目されてきた(奥三河高原ジビエの森公式サイトより)。

衛生管理面では、衛生服の着用・調理器の洗浄・解体処理・パック処理・出荷に至るまで一貫した責任者管理体制を採用。金属探知機と目視による全数チェックを実施しており、県内でも有数の最新設備を備えた処理施設だという。安全なジビエを届けるというコミットメントが、設楽町産ジビエの信頼性を支えている。

奥三河高原ジビエの森直売所

  • 取り扱い品目: イノシシ・シカのスライス肉・ブロック肉、燻製、ハム、鹿の角
  • 所在地: 愛知県南設楽郡設楽町(詳細は設楽町観光ナビで確認)
  • 公式サイト: foretgibier.com

設楽町では複数の飲食店でも奥三河産ジビエを使った料理を提供している。みのや旅館では地元猟師が仕留めたジビエの焼き肉定食やみそ煮込みうどんが楽しめ、つぐ高原グリーンパーク内のペンションでは土日限定で「しかカレー」ランチを提供する(設楽町観光ナビ公式サイトより)。

豊田市足助「山里カフェ Mui」──女性猟師オーナーが料理する奇跡の一軒

豊田市足助地区にある「山里カフェ Mui(ムイ)」は、愛知のジビエを語る上で外せない存在だ。築約150年の古民家をリノベーションした空間で、猟師である女性オーナー・清水潤子さんが自ら狩猟・解体・調理まで手がけるジビエランチを提供している。

「Mui」という店名は「自然なまま、ありのまま」を意味する。囲炉裏を囲んだ古民家の空間で、月替わりで変わるジビエ料理を楽しめるランチタイムは完全予約制。ジビエポータルサイト「ジビエト」や各メディアで紹介されてから北海道・五島列島など全国各地からファンが訪れるようになり、予約が取りにくい人気店になっている(東海テレビNEWS記事・colocal.jp記事より)。

自ら駆除した野生動物の命を下処理から料理まで一貫して行うスタイルは、「いのちを頂く」というジビエの本質を最も誠実に体現しているといえる。がんと闘いながら営業を続けるオーナーの姿勢が多くの人の心を打ち、ここを訪れてハンターを目指す人が続出しているともいわれている(ジビエト掲載記事より)。

山里カフェ Mui 基本情報(来店前に最新情報を要確認)

  • 場所: 愛知県豊田市 足助地区(旧東加茂郡足助町エリア)
  • スタイル: 古民家カフェ・月替わりジビエランチ
  • 予約: 完全予約制
  • 問い合わせ: 公式サイト mui3cafe.com

豊田市旭地区「カントリーレストラン渓流荘」──川床と暖炉でいただく山の幸

豊田市旭地区に位置する「カントリーレストラン渓流荘」は、山菜・鮎・キノコ・松茸・猪・鹿などの地元食材を軸にした季節料理の店だ(渓流荘公式サイト keiryuusou.com より)。夏は渓流を眼下に望む川床席、冬はぬくもりある暖炉の部屋でジビエを楽しめる。

豊田産のシカ・イノシシを使った料理がメニューに並ぶシーズン(冬〜春)の人気は高く、原則として予約制での運営を行っている。デイキャンプやテント泊も楽しめる複合施設としての顔も持ち、ジビエ食事×アウトドア体験を組み合わせた利用が可能だ。

名古屋近郊エリア──都市型の洗練されたジビエ体験

愛知郡東郷町「ZOI(ゾイ)」──古民家改装の隠れ家ジビエレストラン

名古屋近郊、愛知郡東郷町に位置する「ZOI(ゾイ)」は、ギャラリーだった古民家を改装した隠れ家的ジビエレストランだ(ぐるなび掲載情報・ZOI公式サイト gibier-zoi.com より)。自然あふれる落ち着いた店内は、まるで森の中に迷い込んだような空間演出が施されている。

ZOI 基本情報

  • 住所: 愛知県愛知郡東郷町和合林清池90-1(ららぽーと東郷より徒歩6分)
  • ランチ: 11:30〜14:30(L.O. 13:30)
  • ディナー: 18:00〜22:00(L.O. 21:00)
  • 電話: 0561-56-7115
  • アクセス: 名鉄豊田線・米野木駅またはバスで東郷町方面へ

古民家の佇まいを生かしたシックな内装と、ジビエを使った創作ビストロ料理が組み合わさったスタイルは、都市近郊エリアで本格的なジビエ体験ができる貴重な一軒だ。ランチのジビエプレートは、街中のジビエレストランとはまた違う「野趣×洗練」の感覚を体験できる。

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愛知のジビエ肉を買える場所──直売所・通販まとめ

購入場所 主な商品 特徴
奥三河高原ジビエの森直売所(設楽町) イノシシ・シカのスライス/ブロック、燻製、ハム 産地直売。金属探知機による全数チェック
ジビエポータルサイト「ジビエト」愛知ページ 愛知県内のジビエ認定ショップ一覧 gibierto.jp で「愛知」検索
全国ジビエ通販 奥三河産を含む全国のジビエ肉 国産ジビエ認証の有無を確認して購入

農水省「野生鳥獣資源利用実態調査」(令和5年度、e-Stat統計表ID:0002119974)によると、全国の食肉処理施設が野生鳥獣を処理して得た金額の合計は約5,405百万円(54億円)にのぼる。内訳はシカ肉が約2,571百万円(47.6%)、イノシシ肉が約1,644百万円(30.4%)と、この2種が全体の約8割を占める。奥三河は中部地方でも有数のシカ・イノシシ産地であり、愛知県産ジビエ肉の価値は農水省データにも裏付けられている。

ジビエ肉の通販での選び方・おすすめ店についてはジビエ通販おすすめガイドを参照してほしい。

愛知×ジビエの背景──なぜ「奥三河」がジビエ王国なのか

三河山地の豊かな自然と野生動物の生息域

愛知県東部の奥三河エリアは、三河山地の深い山々に囲まれた山岳地帯だ。設楽町・東栄町・豊根村・豊田市北部(旭・足助・稲武)といった地域は、愛知県内でも特に自然環境が豊かで、ニホンジカ・ツキノワグマ・イノシシが多く生息する。農地が山に隣接しているため、野生動物による農作物被害も発生しやすい。

農水省が推進する有害鳥獣の捕獲→ジビエ利活用という流れは、農業被害が深刻な奥三河でこそ必要性が高い。「ジビエ王国したら」という設楽町の呼称は、単なる観光キャッチコピーではなく、獣害対策と食文化を結びつける地域の現実から生まれた言葉だ。

愛知県が推進するジビエ政策

愛知県公式サイト「Aichi Now」の特集「美味しさも進化中!愛知のジビエ」(aichinow.pref.aichi.jp)では、県が主体的にジビエの普及・PR活動を行っていることがわかる。県がジビエを観光・食文化の文脈で積極発信している背景には、奥三河エリアの野生動物問題と地域活性化を同時に解決しようとする政策的意図がある。

ジビエ処理施設の衛生管理ガイドラインについてはジビエ衛生管理ガイドライン解説記事でより詳しく解説している。

「名古屋 vs 奥三河」──愛知のジビエは2種類ある

「ジビエ 名古屋」の記事で紹介したような名古屋市内のジビエレストランは、フレンチ・ビストロ・創作料理といった洗練されたスタイルが中心だ。これに対して本記事で紹介した奥三河エリアの店は、「産地に行って食べる・買う」という体験型の性格が強い。

どちらも愛知のジビエだが、名古屋と奥三河ではジビエの文脈が根本的に違う。名古屋のジビエが「都市のグルメ体験」であるとすれば、奥三河のジビエは「狩猟・自然・地域生活と一体化した食文化」だ。この2つを体験することで初めて、愛知のジビエの全貌が見えてくる。

愛知のジビエに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 設楽町(したらちょう)のジビエ王国には観光客でも行けますか?

はい、観光客も利用できます。「奥三河高原ジビエの森」直売所では一般の方へのジビエ肉販売を行っており、設楽町内の飲食店でジビエ料理を楽しむことも可能です。設楽町は名古屋市内から車で約1時間〜1時間半(国道257号・420号経由)の距離で、日帰り旅行圏内です。観光情報は設楽町観光ナビ(kankoshitara.jp)で確認できます。

Q2. 愛知のジビエはどの種類の肉が食べられますか?

愛知(特に奥三河エリア)で主に流通しているジビエはニホンジカ(鹿肉)とイノシシ(猪肉)です。設楽町の「奥三河高原ジビエの森」でもシカ・イノシシが中心的な商品となっています。シカ肉は赤みが強く鉄分豊富・低脂肪、イノシシ肉は脂の旨みとコクが特徴です。詳しくはジビエの種類ガイドをご覧ください。

Q3. 山里カフェMuiはどうやって予約できますか?

山里カフェMuiは完全予約制で、公式サイト(mui3cafe.com)から予約の問い合わせができます。人気が高く、特に週末や狩猟シーズン中は予約が取りにくい場合があります。早め(1か月以上前)の予約をおすすめします。

Q4. ZOI(東郷町)は電車でアクセスできますか?

ZOIの最寄りは愛知郡東郷町和合地区で、公共交通機関ではやや不便です。名鉄豊田線の米野木駅からタクシーを利用するか、ららぽーと東郷(徒歩6分)を目安にカーナビで向かうと便利です。名古屋市内から車で約30〜40分の距離で、ランチ利用しやすいロケーションにあります。

Q5. 愛知のジビエ肉を通販で買うことはできますか?

奥三河高原ジビエの森では通販にも対応しています(公式サイト foretgibier.com で確認を)。また、国産ジビエ認証を受けた施設の商品を扱う全国対応の通販サービスでも愛知産ジビエが取り扱われる場合があります。購入時は国産ジビエ認証の有無・処理施設の衛生基準を確認することをすすめます。

Q6. 名古屋市内のジビエレストランと奥三河のジビエはどちらを選べばよいですか?

目的によって異なります。「洗練されたレストランでジビエ料理を楽しみたい」なら名古屋市内の店が便利です。一方「産地の雰囲気の中でジビエを体感したい」「地元猟師が手がけた食を味わいたい」なら奥三河(設楽町・豊田市)が圧倒的にリアルな体験ができます。旅行者には奥三河日帰りツアー×名古屋で夕食という組み合わせもおすすめです。名古屋市内の店舗はジビエ 名古屋ガイドも合わせてご参照ください。

Q7. ジビエを食べることは愛知の農業問題解決に貢献しますか?

はい。奥三河では野生シカ・イノシシによる農作物被害が深刻な課題です。有害鳥獣として捕獲された動物をジビエとして消費することは、農家の収入保護・農地維持にも間接的に貢献します。農水省もジビエ利活用を農業被害対策の重要政策として推進しており、「食べて農業を守る」という循環が奥三河でも機能しています。

まとめ──愛知のジビエは「奥三河×名古屋近郊」の2軸で楽しむ

愛知県のジビエは、大きく「奥三河の産地体験型」と「名古屋近郊の都市型レストラン」という2つのスタイルに分かれる。

奥三河エリアでは、設楽町「ジビエ王国したら」の奥三河高原ジビエの森、豊田市足助の女性猟師カフェ「山里カフェMui」、豊田市旭の「カントリーレストラン渓流荘」といった場所で、産地に近いリアルなジビエ文化を体感できる。

名古屋近郊では、東郷町の「ZOI(ゾイ)」のような古民家改装の隠れ家ビストロが都市部のジビエ需要に応えている。

農水省「野生鳥獣資源利用実態調査」が示す全国のジビエ市場拡大(令和5年度:食肉処理で得た販売金額54億円超、e-Stat統計表ID:0002119974)の流れは、愛知でも着実に広がっている。「上州ジビエ」を愛知の地で体験することで、日本のジビエ文化の新しい側面を発見できるはずだ。

次のステップとして:

  • 愛知のジビエを食べることに興味を持ったら、まず[ジビエとは完全ガイド](https://kariudo.jp/gibier/what-is-gibier/)で基礎知識を確認
  • 衛生管理の安全性を確認したい方は[ジビエ衛生管理ガイドライン](https://kariudo.jp/gibier/gibier-hygiene-management-guideline/)
  • 名古屋市内のジビエ情報は[ジビエ 名古屋ガイド](https://kariudo.jp/gibier/gibier-nagoya-guide/)も参照

参考情報

  • 農林水産省「野生鳥獣資源利用実態調査」(令和5年度)e-Stat統計表ID:0002119996(販売量)・0002119974(販売金額)
  • 設楽町観光ナビ公式サイト「美味しいジビエが食べられる♡ ジビエ王国したら特集」(kankoshitara.jp)
  • 奥三河高原ジビエの森公式サイト(foretgibier.com)
  • 山里カフェMui公式サイト(mui3cafe.com)
  • カントリーレストラン渓流荘公式サイト(keiryuusou.com)
  • ZOI ゾイ ぐるなび掲載情報(r.gnavi.co.jp/s739tj5y0000)
  • Aichi Now 愛知県公式「美味しさも進化中!愛知のジビエ」(aichinow.pref.aichi.jp)
  • ジビエポータルサイト「ジビエト」愛知県店舗情報(gibierto.jp)
  • 東海テレビNEWS「命、無駄にしない…自ら駆除した野生動物を解体し調理 がんと闘いながら人気ジビエカフェ営む女性の願い」


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