最終更新: 2026-10-21
ハンター塾とは、自治体の鳥獣被害防止対策推進協議会などが主催し、わな猟体験やジビエ肉の試食を通じて狩猟の実践経験を補う地域プログラムの通称です。狩猟免許の取得に興味がある人や、免許を取っただけで実際の猟に出た経験が少ない人を主な対象としています。2026年10月には神奈川県松田町で開催され、具体的な内容が報じられました。
ハンター塾が必要とされる背景

狩猟免許を取得しても、すぐに一人で猟に出られるわけではありません。わなの仕掛け方、獲物の見極め方、解体の手順は、講習会のテキストだけでは身につきにくい実践知識です。この「免許は持っているが経験が少ない」という層の存在が、猟友会の高齢化・担い手不足と並んで各地の課題になっています。
ハンター塾は、こうした免許取得後のギャップを埋めるために、地域の猟友会や鳥獣被害対策の担当者が主催する体験型プログラムです。参加者は実際のわな猟やジビエ処理の現場に立ち会うことで、免許取得で学んだ知識を実践に落とし込む機会を得られます。
松田町の事例:まつだハンター塾

神奈川県松田町では、町の鳥獣被害防止対策推進協議会が主催する「まつだハンター塾」が2026年10月に2回に分けて開催されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 松田町鳥獣被害防止対策推進協議会 |
| 対象者 | 狩猟免許の取得に興味がある人、免許取得後の狩猟経験が少ない人 |
| 第1回 | 10月17日(土)9:00〜12:00・13:00〜18:30、寄清流マス釣り場ほか |
| 第2回 | 10月24日(土)9:00〜11:30・12:00〜16:00、あしがらジビエ工房ほか |
| 参加費 | 午前の部:無料/午後の部:1,000円(午前・午後いずれかのみの参加も可) |
| 主な内容 | わな猟体験、ジビエ肉の試食 |
| 申込 | 町ホームページの専用フォーム(事前申込制) |
出典: タウンニュース足柄版(2026年9月16日)
午前・午後で内容を分け、わな猟の体験と、ジビエ工房での加工・試食を組み合わせている点が特徴です。免許取得だけでは得にくい「仕掛けてから解体・食用化までの一連の流れ」を一度に体験できる構成になっています。
他の入門プログラムとの違い

猟銃を扱う場合に法律で義務付けられている「猟銃初心者講習」は、銃の取り扱いと安全管理を学ぶ法定講習で、受講しないと所持許可自体が得られません。一方ハンター塾は法定の義務ではなく、免許取得後に実践経験を積むための任意参加の地域プログラムです。対象免許もわな猟が中心で、銃猟の法定講習とは役割が異なります。
こうしたプログラムを探す方法

ハンター塾のような取り組みは全国共通の制度ではなく、自治体ごとに名称や内容、開催頻度が異なります。興味がある場合は、以下の窓口を定期的に確認するとよいでしょう。
- 居住地または猟をしたい地域の市町村の鳥獣被害対策担当課(農林課・農政課など)
- 都道府県猟友会の支部サイト・広報
- 市町村の広報誌・公式ホームページのイベント情報
募集は数週間前の告知で締め切られることが多く、松田町の例でも開催の約1か月前に申込締切が設定されていました。関心のある自治体の情報を早めにチェックしておくことが参加の近道です。
まとめ:ハンター塾のポイント
- ハンター塾は免許取得後の実践経験不足を補う、自治体主催の体験型プログラムの通称
- 松田町の例ではわな猟体験とジビエ試食を組み合わせ、午前・午後で参加費を分けて設定
- 猟銃所持に必要な法定の初心者講習とは異なり、任意参加・わな猟中心の地域プログラム
- 開催自治体は限られるため、居住地や猟をしたい地域の鳥獣被害対策担当課・猟友会支部の情報を定期的に確認するとよい
- 免許取得から実際の猟への一歩を考えている人は、猟師になるには?5ステップでわかる狩猟免許・費用・収入ロードマップや猟友会への入会方法も参考にしてください
参考情報
- まつだハンター塾 10月17、24日 わな猟や解体、ジビエ試食など(タウンニュース足柄版、2026年9月16日)
- 狩猟のノウハウ学ぶ「ハンター塾」 松田、シカの解体やジビエ肉試食も(カナロコ、2026年10月20日)


コメント