宮崎のジビエ完全ガイド|消費者直販41%の秘密と猟師直送の名所【2026年版】

宮崎のジビエ完全ガイド|消費者直販41%の秘密と猟師直送の名所【2026年版】 ジビエ料理

最終更新: 2026-07-14

農林水産省の野生鳥獣資源利用実態調査(令和5年度)によると、宮崎県内の食肉処理施設が販売したジビエは年間17,946kg。数字以上に注目すべきは「誰に売っているか」です。消費者への直接販売の割合が41.5%と、全国平均(13.1%)の実に3.2倍。つまり宮崎のジビエの約4割は、レストランや卸業者を通さず「猟師・施設が直接、一般の消費者に届けている」のです。

「宮崎でジビエが食べられる店はある?」「猟師から直接ジビエを買えるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。この消費者直販の高さは、宮崎の中山間地域に根付く「猪汁・猪のつと焼き・鹿の竜田揚げ」といった郷土食文化と、近年整備された猟師直営の処理加工施設が組み合わさって生まれた数字です。

この記事では、統計データが示す宮崎ジビエの独自構造を解説したうえで、ジビエ工房おすず山・まつだ屋ジビエといった猟師直営施設の特徴、みやざきジビエフェア���情報、そして自宅で楽しむ通販・ふるさと納税まで一気に紹介します。

まず宮崎ジビエの数字と背景を理解し、次に直販・スポット情報、そして調理法と旬の知識、最後にFAQという順で解説します。

宮崎ジビエの基本情報|数字で見る「消費者直販41.5%」の構造

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宮崎県のジビエ流通を農林水産省の野生鳥獣資源利用実態調査(令和5年度、e-Stat 統計表ID: 0002119996)で確認してみましょう。

項目 宮崎県 全国
ジビエ販売数量(令和5年度) 17,946kg 1,466,215kg
うちシカ 10,167kg(56.6%) 973,178kg(66.4%)
うちイノシシ 7,654kg(42.6%) 460,751kg(31.4%)
消費者への直接販売割合 41.5% 13.1%
うちインターネット経由 7.1% 7.7%
外食産業への販売割合 12.4% 27.7%
卸売業者への販売割合 5.3% 31.4%
加工品製造業者への販売割合 18.8% 10.9%

出典: 農林水産省 野生鳥獣資源利用実態調査(令和5年度)e-Stat 統計表ID: 0002119996(2026年7月時点)

この表が示す宮崎ジビエの特徴は3点です。

第一に、消費者直販が41.5%と��立って高いこと。卸業者や飲食店経由ではなく、直接消費者に届けているという意味です。全国平均(13.1%)の3.2倍という数字は、都道府県別でも特に高い水準です。

第二に、外食産業への流通(12.4%)が全国平均(27.7%)の半分以下であること。「宮崎のジビエはレストランより家庭消費が中心」という実態を示しています。

第三に、シカと��ノシシの比率が全国平均に近いバランスであること(シカ56.6%・イノシシ42.6%)。多くの県がどちらかに偏るなかで、宮崎は両者がバランスよく流通しています���

ジビエとは何かや、各獣種の特徴を確認したい方はジビエとは何か完全ガイドジビエの種類を徹底比較からご覧ください。

なぜ宮崎は消費者直販が多いのか|中山間地域に根付く郷土食文化

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宮崎県の消費者直販比率が全国を大きく上回る背景には、2つの要因が��ります。

中山間地域に受���継がれる「家庭でジビエ」の文化

宮崎県は九州南部の山岳・中山間地域を多く抱えています。西米良村・椎葉村・諸塚村・五ヶ瀬町・日之影町といった山地の集落では、古くから農閑期の狩猟が生活の一部であり、捕獲したイノシシや鹿は自家消費・近隣への分配が基本でした。

現在も宮崎の中山間地域では「猪汁(いのしし汁)」「猪のつと焼き(竹串に刺して焼く郷土料理)」「鹿の竜田揚げ」が家庭料理として根付いており、県の食育・伝統食の文脈でも紹介されています。つまり「ジビエはレストランで食べるもの」より「家で調理���るもの」という意識が他県より強い地域なのです。

この文化的背景が、猟師・処理施設から消費者へのダイレクトな流通チャネルを育てました。

猟師直営・施設直販の体制整備

近年は「まつだ屋ジビエ」「ジビエ工房おすず山」といった猟師直営または農家・猟師系の処理加工施設が通販サイトを整備し、全国の消��者へ宮崎産ジビ���を直送するルートが広がっています。これらの施設はインターネット通販(cat02=1018: 7.1%)にも積極的で、産地と食卓の距離を一気に縮めています。

加工品製造業者への販売が18.8%(全国10.9%)と高いのも特徴で、ジビエソーセージ・ジビエカレーレトルト・ドッグフードなど、消費者が手軽に購入できる加工品が充実しています。

宮崎でジビエを買う・味わう注目スポット

宮崎のジビエは「猟師直営の処理施設から通販・直販で買う」「県内飲食店のジビエフェアで食べる」の2軸で楽しめます。

スポット エリア タイプ 扱うジビエ 特徴
ジビエ工房おすず山 宮崎県中央部(尾鈴山周辺) 処理施設・通販・直販 イノシシ、シカ 手つかずの尾鈴山の自然で育った獣の加工・販売
まつだ屋ジビエ 延岡市(祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク周辺) 処理施設・通販・業務卸 シカ、イノシシ プロ猟師×自社工場。日本有数規模の処理加工施設
みやざきジビエフェア参加店舗 宮崎県内(2025-2026年は25店舗) 飲食店 シカ、イノシシ等 11月〜2月の猟期に合わせた県主催フェア
宮崎県内 国産ジビエ認証施設 宮崎県内各所 認証処理施設 シカ、イノシシ等 農水省の国産ジビエ認証を取得した施設

出典: 各施設公式サイト、農林水産省国産ジビエ認証機構(2026年7月時点)

ジビエ工房おすず山|尾鈴山の自然が育む宮崎産ジビエ

「ジビエ工房おすず山」は、宮崎県中央部を南北に貫く尾鈴山一帯を猟場としている処理加工施設です。尾鈴山は30を超える滝群と手つかずの原生林が残るエリアで、清冽な湧水で育った植物を食べるイノシシと鹿が「クセの少ない上質な脂」を持つとさ���ています。

自社の猟師が捕獲したイノシシと鹿を、衛生管理に基づいた施設内で解体・加工・販売。通販サイトでは精肉パックのほか、加工品・ドッグ���ードなども取り扱っており、個人消費から業務���まで対応しています。

こんな方におすすめ: 宮崎産のナチュラルな環境で育ったジビエを自宅で調理したい方。

まつだ屋ジビエ|ユネスコエコパーク周辺の猟師が仕立てる「日本��数規模」の施設

宮崎県延岡市を拠点とする「まつだ屋ジビエ」は、祖母・傾・大崩ユネスコエコパークに認定された山岳地帯を猟場とする猟師集団が運営する、日本有数規模の処理加工���設です。

狩猟犬と罠を駆使したプロの猟師チームが仕留めた鹿・猪を���自社工場で素早く解体。食品衛生管理者による徹底した衛生管理のもと、精肉・加工品・ドッグフードまで幅広く製造しています。業務用の仕入れにも対応しており、九州・全国の飲食店・加工業者にも供給する大規模体制が強みです。

「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」は生物多様性の保全地域として認定されており、この山域の豊かな植生で育った鹿・猪の肉質の良さが売りのひとつです。

こんな方におすすめ: 宮崎産ジビエを大量または定期的に取り��せたい方、業務用の仕入れを検討している飲食店。

みやざきジビエフェア|猟期に合わせ���県主催のジビエ祭り

宮崎県が主催する「みやざきジビエフェア」は、猟期(11月15日〜)���合わせて毎年秋〜冬に開催される飲食イベントです。2025-2026年のフェアは11月14日〜2026年2月15日の期間に、県内飲食店25店舗が参加しました(タウンみやざき・宮崎県公式発表)。

居酒屋・定食屋・レストランなど業態もさまざまで、シカ肉・イノシシ肉を使った料理が一斉に登場します。宮崎は普段のジビエ流通では飲食店経由が少ない(12.4%)分、このフェアは「宮崎産ジビエを飲食店で食べる」数少ない機会としての意義が大きいイベントです。

例年10月〜11月ごろに宮崎県公式サイト・ひなたMAFiN等で開催情報が案���されるため、猟期に宮崎を訪れる予定がある方はチェックしてください。

宮崎ジビエを自宅で楽しむ|通販・ふるさと納税・調理法

宮崎のジビエは消��者直販が発達しているため、自宅で楽しむルートが充実���ています。

方法 主な業者・媒体 取り扱い品 おすすめの人
まつだ屋ジビエ通販 mazda-jibier.com 鹿・猪の精肉・加工品・ドッグフード 業務用含む大量購入
ジビエ工房おすず山通販 osuzuyama.com 鹿・猪の精肉・加��品 尾鈴山産にこだわりたい方
ふるさと納税(宮崎各市町村) 楽天ふるさと納税等 ジビエ精肉セット・加工品 お得に試してみたい方
ジビエポータル「ジビエト」 gibierto.jp 宮崎の店舗情報一覧 現地で食べる店を探したい方

宮崎産シカ肉・イノシシ肉の基本調理法

宮崎産のシカ肉は、全国平均に近いバランスで流通しているため、産地・施設によって品質の差が大きい側面があります。購入の際は「捕獲後の処理時間」「解���環境の衛生管理」「冷凍・冷蔵の管理方法」を確認しましょう。まつだ屋ジビエやジビエ工房おすず山のような専門施設は、この点について明記していることが多く信頼性の目安になります。

シカ肉の基本調理:

クセの少ない赤身���です。ロース・ヒレは焼き物・ロースト向き。中心温度63℃を目安にじっくり加熱することで柔らかく仕上がります。低温調理(63℃・90分)は最もジューシーな仕上がりになります。詳しくは鹿肉のロースト・低温調理レシピをご参照ください。

イノシシ肉の基本調理:

宮崎のイノシシ肉は加工品(ソーセージ・カレー)への流通も多く、鍋・焼き物・煮込みに向いています。必ず中心部まで加熱(中心温度63℃・30分以上)が必要です。下処理として数時間牛乳漬けにすると臭みが抜けやすいですが、新鮮な施設処理品であれば不要なことも多いです。詳し��は猪肉の下処理・臭み取り完全ガイドを参照してください。

イノシシ肉のE型肝炎リスクや寄生虫についてはジビエの寄生虫・安全性ガイドで詳しく解説しています。

宮崎産ジビエの旬はいつ?

宮崎���ジビエが最も新鮮に楽しめるのは猟期(11月15日〜翌2月15日)の旬の時期です。みやざきジビエフェアもこの時期に合わせて開催されます。猟期の新鮮なジビエは風味・食感ともに最高で、冬の宮崎旅行と組み合わせると現地の名店でジビエを味わえます。

7月現在(猟期外)も、まつだ屋ジビエ・ジビエ工房おすず山などが前シーズンに冷凍保管した製品を通販で��売しており、年間を通じて購入できます。冷凍ジビエは冷蔵庫で6〜8時間かけて��っくり解凍するのが基本です。急速解凍はドリップが増えて風味が落ちるため避けてください。

宮崎ジビ���の現状と獣害対策

宮崎のジビエ流通を支えているのは、深刻化する鳥獣害対策という側面もあります。

宮崎県はシカとイノシシによる農林業被害が深��な地域のひとつです。農林水産省の統計では、宮崎県のシカ・イノシシによる農作物被害は例年数億円規模が続いています。捕獲されたシカ・イノシシをジビエとして食肉化・流通させることは、廃棄コストの削減と猟師の収益化を同時に���現する「獣害対策の出口戦略��として位置づけられています。

まつだ屋ジビエが「日本有数規模」の処理加工施設を整備したことや、みやざきジビエフェアを県が主催していることも、この「捕獲した命を無駄にしない」という考え方の延長線上にあります。

宮崎産ジビエを購入することは、地域の獣害対策と猟師の生計を支える行動にもつながっています。

よくある質問(FAQ)

宮崎でジビエが���べられる店はどこですか?

みやざきジビエフェアの開���期間(毎年11月〜2月頃)は県内25店舗前後で食べられます。フェア以外の時期は、ジビエポータルサイト「ジビエト」(gibierto.jp)の宮崎県ページで年間営業している店舗を検索できます。また宮崎市内・延岡市内のジビエ系居酒屋や和食店でも取り扱いがある場合があります。

宮崎産ジビエはなぜ消費者直販が多いのですか?

宮崎の中山間地域には古くから猪汁や鹿料理を家庭で食べる文化があり、「猟師から直接買う」という慣行が残っています。まつだ屋ジビエやジビエ工房おすず山などの猟師直営施設が通販を整備したことで、全国の消費者にも直送できるルートが広がり、消費者直販割合(41.5%)の高さにつながっています。

宮崎のジビエはシカとイノシシのどちらが多いですか?

令和5年度統計ではシカ10,167kg(56.6%)、イノシシ7,654kg(42.6%)と、両者がほぼバランスよく流通しています。全国平均(シカ66.4%・���ノシシ31.4%)と比べると、宮崎はイノシシの比率が高めです。これは宮崎の中山間地域がイノシシの生息密度も高いことを反映しています。

まつだ屋ジビエとジビエ工房おすず山の違いは何ですか?

規模と主な販売形態が異なります。まつだ屋ジビエは延岡市を拠点とする「日本有数規模」の処理��工施設で、業務用卸・通販ともに対応します。ジビエ工房おすず山は尾鈴山周辺を猟場とする施設で、個人消費者向けの通販・直販に特化した印象があります。どちらも農水省のガイ���ラインに基づく衛生管理を行っています。

みやざきジビエフェアはいつ開催ですか?

例年11月中旬〜2月中旬に開催されます。2025-2026年のフェアは2025年11月14日から2026年2月15日まで、県内25店舗が参加しました。毎年秋ごろに宮崎県公式サイト(ひなたMAFiN等)で告知されます。

宮崎産ジビエを通販で購入する際の注意点は?

まつだ屋ジビエ・ジビエ工房おすず山のような衛生管理の明示されている施設から購入することをおすすめします。冷凍品の場合、解凍は冷蔵庫での低温解凍(6〜8時間)が基本です。イノシシ肉は必ず中心部まで加熱してください。E型肝炎・寄生虫のリスクがあります。

宮崎ジビエのふるさと納税返礼品はありますか?

はい。延岡市・小林市・えびの市などのふるさと納税返礼品にジビエが含まれている場合があります。楽天ふるさと納税・さとふるなどで「宮崎 ジビエ」と検索すると最新の返礼品を確認できます。シカ肉・イノシシ肉の精肉セットや加工品が登録されていることが多いです。

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まとめ|宮崎は「直販文化」が生んだ猟師と消費者をつなぐジビエの産地

宮崎のジビエを一言でまとめると、「猟師から直接届く、地域に根付いたジビエ産地」��す。

令和5年度統計で確認した3つのポイントを振り返ります。

1. 消費者直販割合41.5%は全国平均(13.1%)の3.2倍。「猟師直売」文化が根付く県

2. シカ56.6%・イノシシ42.6%と全国平均に近いバランスで、どちらの獣肉も楽しめる

3. まつだ屋ジビエ・ジビエ工房おすず山など猟師直営施設が通販で全国に直送

猟期(11月〜2月)の旬の時期に宮崎を訪れるなら、みやざきジビエフェアに合わせて計画すると、県内25店舗でジビエ料理を���しめます。旅行の予定がない方も、まつだ屋ジビエや��すず山の通販で宮崎産ジビエを手軽に取り寄せられます。

宮崎でジビエを食べることは、獣害で悩む中山間地域の農家・猟師を直接支援することでもあります。産地の文化と猟師の仕事を応援しながら、最高の赤身肉を楽しんでみてください。

ジビエ料理をもっと詳しく学びたい方はジビエ料理完全ガイドもご覧ください。

参考情報

  • 農林水産省「令和5年度野生鳥獣資源利用実態調査」(e-Stat 統計表ID: 0002119996、2025年3月31日公表)
  • タウンみやざき「みやざきジビエフェア 2025-2026」(townmiyazaki.ne.jp、2025年11月掲載���
  • ジビエ工房おすず山 公式サイト(osuzuyama.com)
  • まつだ屋ジビエ 公式サイト(mazda-jibier.com)
  • 農林水産省 国産ジビエ認証機構 宮崎県ページ(cert-gibier.or.jp)
  • ジビエポータルサイト「ジビエト」宮崎県ページ(gibierto.jp)


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