狩猟免許の視力基準|わな猟0.5・銃猟0.7の違いと片眼が悪い場合

狩猟免許の視力基準|わな猟0.5・銃猟0.7の違いと片眼が悪い場合 狩猟入門

最終更新: 2026-09-19

狩猟免許の適性試験で求められる視力基準は、免許の種類によって異なります。網猟・わな猟免許は両眼で0.5以上、第一種・第二種銃猟免許は両眼で0.7以上かつ各眼で0.3以上が必要です(2026年時点、静岡県・東京都など各都道府県の公式案内による)。眼鏡やコンタクトレンズによる矯正視力での受験も認められています。

「視力が悪いから猟師は諦めたほうがいいのでは」と不安に思う人は少なくありませんが、実際には片眼の視力が基準に届かなくても、もう片方の目の視野と視力が一定基準を満たせば合格できる救済規定もあります。この記事では、免許の種類ごとの視力基準を整理し、片眼が悪い場合の扱いや、聴力・運動能力を含めた適性試験全体の基準、視力面で不安がある人がどう準備すればよいかを解説します。

狩猟免許の視力基準とは?免許種類別に一覧比較

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狩猟免許の適性試験は「視力」「聴力」「運動能力」の3項目で構成されており、このうち視力の基準は免許の種類によって次のように分かれています。

免許の種類 両眼視力の基準 各眼の視力 片眼が見えない場合の基準
網猟免許・わな猟免許 0.5以上 規定なし 他眼の視野が左右150度以上、かつ視力0.5以上
第一種銃猟免許 0.7以上 各眼0.3以上 他眼の視野が左右150度以上、かつ視力0.7以上
第二種銃猟免許 0.7以上 各眼0.3以上 他眼の視野が左右150度以上、かつ視力0.7以上

(出典: 静岡県公式サイト「令和8年度狩猟免許試験」、2026年時点の案内に基づく。基準は鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律に基づき全国共通だが、試験日程・運用の詳細は都道府県により異なる)

ここで押さえておきたいのは、銃猟免許(第一種・第二種)の基準が、わな猟・網猟より一段厳しく設定されている点です。散弾銃やライフル銃、空気銃を扱う銃猟は、獲物だけでなく周囲の安全確認により高い視力が求められるため、わな猟・網猟よりも基準が厳しくなっていると考えられます。わな猟から狩猟をスタートしたい人にとっては、視力面のハードルが比較的低いこともメリットの一つといえるでしょう。

視力検査はどう行われる?矯正視力・片眼のケースを解説

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眼鏡・コンタクトレンズは使える

視力検査は裸眼視力ではなく、矯正視力(眼鏡またはコンタクトレンズを装用した状態の視力)で判定されます。ふだん眼鏡やコンタクトを使っている人は、試験当日も普段どおり着用して受験して問題ありません。逆に言えば、裸眼視力が低くても、矯正した状態で基準を満たせば合格対象になります。

片眼の視力が基準に届かない場合

事故や病気で片方の目の視力が著しく低い、あるいは見えない人でも、諦める必要はありません。前述の表のとおり、片眼が基準に届かない場合は「見えるほうの目の視野が左右150度以上、かつ視力が基準値(わな猟・網猟は0.5以上、銃猟は0.7以上)を満たすこと」という救済規定が設けられています。視野角度は眼科での測定(視野検査)が必要になるケースが多いため、片眼の視力に不安がある人は、事前に眼科で視野検査を受けておくと試験当日の不安を減らせます。

聴力・運動能力の基準もあわせて確認しておこう

視力だけでなく、適性試験では聴力・運動能力も同時にチェックされます。免許取得を目指す前に、あわせて確認しておきましょう。

項目 基準
聴力 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器での補正可)
運動能力 狩猟を安全に行う上で支障となる四肢・体幹の障害がないこと(歩行、膝の屈伸、両腕を上に挙げる動作、指の屈伸など)
認知機能検査 75歳以上の受験者は、上記3項目に加えて認知機能検査も実施される

(出典: 静岡県公式サイト「令和8年度狩猟免許試験」案内、2026年時点)

聴力についても補聴器の使用が認められているため、日常的に補聴器を使っている人は当日持参すれば問題ありません。運動能力は「日常生活に支障がない」程度が目安とされており、特別な体力測定があるわけではありません。

視力が基準にギリギリ届かない人はどうすればいい?

視力面で不安がある場合、次のような選択肢が考えられます。

まず、めがね店や眼科で矯正視力を測定し、実際に基準を満たせるかどうかを試験前に確認しておくことが最も確実です。度数の合った眼鏡・コンタクトに変えるだけで基準をクリアできるケースは少なくありません。

次に、白内障など治療可能な要因で視力が低下している場合は、治療によって視力が回復し、基準を満たせるようになることもあります。健康診断や人間ドックで視力の異常を指摘されたことがある人は、狩猟免許の受験を検討するタイミングで一度眼科を受診しておくとよいでしょう。

また、銃猟免許(両眼0.7以上・各眼0.3以上)の基準に届かない場合でも、わな猟・網猟免許(両眼0.5以上)であれば基準を満たせる可能性があります。銃を使わないわな猟は、視力面のハードルが比較的低いだけでなく、初期費用や取得手続きの面でも銃猟より始めやすいため、視力に不安がある人の入り口としても選ばれています。わな猟免許の難易度については「わな猟免許の難易度は?合格率80%台でも落ちる人がいる理由と対策」で詳しく解説しています。

視力検査は免許取得の流れの中でいつ行われる?

狩猟免許試験は「知識試験」「適性試験(視力・聴力・運動能力)」「技能試験」の3科目で構成されており、視力検査を含む適性試験は、知識試験に合格した人がその場で受けるのが一般的な流れです。試験全体の申し込み方法や当日の流れは「狩猟免許の取り方|初心者向け5ステップ・費用・合格率」で解説しています。

猟師に必要な資格は狩猟免許だけではありません。銃猟を選ぶ場合は猟銃の所持許可、ジビエを販売する場合は食品衛生責任者など、活動内容によって追加の資格が必要になります。資格全体の一覧は「猟師に必要な資格6種|費用・難易度・取得順を一覧表で徹底比較」、猟師になるまでの流れ全体は「猟師になるには?免許取得から収入源まで7ステップで徹底解説」を参考にしてください。

なお、第一種銃猟免許の技能試験の内容については「第一種銃猟免許の試験内容を徹底解説|出題範囲・実技・合格率」、免許取得後に必要な狩猟者登録の手続きは「狩猟者登録の手続き完全ガイド」で紹介しています。

よくある質問

Q1: メガネをかけていても狩猟免許は取得できますか?

はい、取得できます。視力検査は矯正視力(眼鏡・コンタクトレンズ使用時の視力)で判定されるため、裸眼視力が基準に届かなくても、矯正して基準を満たせば問題ありません。

Q2: 片方の目が全く見えませんが、狩猟免許は諦めるべきですか?

諦める必要はありません。見えるほうの目の視野が左右150度以上あり、視力が免許の種類ごとの基準(わな猟・網猟は0.5以上、銃猟は0.7以上)を満たしていれば受験できます。視野の測定は眼科で受けられるため、事前に相談しておくと安心です。

Q3: 銃猟の視力基準はなぜわな猟より厳しいのですか?

銃猟は散弾銃やライフル銃、空気銃を扱うため、獲物の判別や周囲の安全確認により高い視力が求められると考えられています。そのため銃猟免許(第一種・第二種)の基準は、わな猟・網猟より高く設定されています。

まとめ:狩猟免許の視力基準のポイント

  • わな猟・網猟免許は両眼0.5以上、第一種・第二種銃猟免許は両眼0.7以上かつ各眼0.3以上が視力基準(2026年時点)
  • 眼鏡・コンタクトレンズによる矯正視力での受験が認められている
  • 片眼が見えない場合も、もう片方の目の視野・視力が基準を満たせば受験可能
  • 視力面で不安がある場合は、わな猟免許から検討するのも一つの方法
  • 適性試験では聴力・運動能力もあわせて確認される。75歳以上は認知機能検査も必要

視力に不安がある人は、まず眼鏡店や眼科で矯正視力を確認してみましょう。基準を満たせることが分かれば、次は「猟師になるには?免許取得から収入源まで7ステップ」を読んで、免許取得までの全体の流れを把握することをおすすめします。

参考情報

  • 静岡県「令和8年度狩猟免許試験」(https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/shizenkankyo/wild/1017684.html)— 視力・聴力・運動能力の基準を確認(確認日: 2026年9月19日)
  • 東京都環境局「狩猟免許試験について」(https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/birds/hunting_license/test)— 適性試験の実施項目を確認(確認日: 2026年9月19日)
  • 環境省「狩猟免許を取得する|狩猟の魅力まるわかりフォーラム」(https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort8/hunter/license.html)



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