猟師とハンターの違いとは?法律上の正式名称と使われ方を解説

猟師とハンターの違いとは?法律上の正式名称と使われ方を解説 狩猟入門

最終更新: 2026-10-01

「猟師」と「ハンター」は、どちらも野生の鳥獣を捕る人を指す言葉で、対象となる人物自体に違いはありません。違いが出るのは「誰が、どんな場面で、どの言葉を使うか」という使われ方の部分です。さらに言うと、法律上はどちらでもなく「狩猟者」が正式名称です。この記事では3つの言葉の関係と、マタギ・猟友会員といった関連語との呼び分けを整理します。

結論:法律上は「狩猟者」、日常語は「猟師」、カジュアル・発信者向けは「ハンター」

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環境省が所管する鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)では、狩猟免許を取得し都道府県に登録した人を指す正式な用語として「狩猟者」が使われています。狩猟者登録を済ませると「狩猟者登録証」と「狩猟者記章」が交付され、猟期中はこの記章の着装が義務付けられます(環境省「狩猟制度の概要」、2026年10月時点の掲載内容で確認)。

一方、「猟師」「ハンター」はいずれも法律上の用語ではなく、日常的に使われる呼び方です。

呼び方 使われる場面の傾向
狩猟者 法律・行政手続き(狩猟者登録、狩猟者記章など)での正式名称
猟師 職業・生業としての側面を強調する伝統的な日本語表現。山村・猟友会の会話、報道、行政の広報文でも使われる
ハンター 英語hunterに由来する外来語。スポーツ・趣味としての側面や、海外の文脈、若い世代向けの発信、メディア・SNSでの表現に使われやすい

「猟師」という言葉が持つニュアンス

「猟師」は、鳥獣を捕らえることを生業・生活の手段とする人という意味合いが強い言葉です。地域の猟友会や自治体の鳥獣被害対策の文書では、捕獲を担う人材を指して「猟師」が使われる場面が多く見られます。本サイトでも、狩猟免許取得者の多くが実際に自分自身を「猟師」と呼んでいる実感に合わせ、サイト名や記事タイトルで「猟師」を基本の呼称として使っています。

「ハンター」という言葉が使われる場面

「ハンター」は英語の「hunter」の音訳で、法律上の制度や伝統的な呼び方とは別に、以下のような場面で使われる傾向があります。

  • スポーツ・レクリエーションとしての狩猟を指すとき(クレー射撃や海外のハンティングツアーの紹介など)
  • 緊急銃猟のように、自治体が若い世代やSNS発信者向けに参加を呼びかける文脈(「ハンター育成」といった表記が自治体資料で使われる例がある)
  • ゲーム・漫画・アニメなど創作作品で狩猟をする人物を指すとき(本記事が扱う実在の狩猟制度とは別の文脈)

このように「ハンター」は意味の範囲が広く、実在の狩猟者だけでなく創作上のキャラクターや、狩猟以外の「探す・捕まえる」行為(ヘッドハンター、バーゲンハンターなど)にも転用される点が「猟師」との大きな違いです。

似た言葉との違い:マタギ・猟友会員

「猟師」の周辺には、意味が重なりつつも指す範囲が異なる言葉がいくつかあります。

言葉 指す範囲
猟師 / ハンター / 狩猟者 狩猟免許を持ち、合法的に鳥獣を捕獲する人全般
マタギ 東北地方などで集団猟の伝統的な作法・信仰を受け継ぐ猟師の一派。すべての猟師がマタギというわけではない
猟友会員 猟師のうち、各地域の猟友会(一般社団法人大日本猟友会の地域組織)に加入している人。狩猟者登録と猟友会加入は別の手続きで、加入は任意

マタギと猟師の違いをより詳しく知りたい方は、猟師とマタギの違いとは?で歴史的な背景まで解説しています。

まとめ:場面に応じて使い分ければ問題ない

  • 指している人物自体に違いはなく、法律上の正式名称は「狩猟者」
  • 「猟師」は職業・生活の側面を強調する伝統的な表現、「ハンター」はスポーツ的な側面や外来語としての使われ方が多い表現
  • マタギ・猟友会員は「猟師」の中でもさらに範囲を絞った言葉で、すべての猟師に当てはまるわけではない

どの言葉を使っても間違いではありませんが、自治体への申請書類や法律の話をする場面では「狩猟者」という正式名称を知っておくと、行政窓口でのやり取りがスムーズになります。これから狩猟を始めたい方は、狩猟免許の取り方から具体的な手順を確認してみてください。

参考情報

  • 環境省「狩猟制度の概要」(https://www.env.go.jp/nature/choju/hunt/hunt2.html)— 狩猟者登録・狩猟者記章の制度内容(確認日: 2026年10月1日)
  • 環境省「狩猟鳥獣の法的な定義等」参考資料(https://www.env.go.jp/council/12nature/900432581.pdf)— 鳥獣保護管理法第2条における狩猟・狩猟鳥獣の定義(確認日: 2026年10月1日)
  • e-Gov法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(https://hourei.net/law/414AC0000000088)— 法律上の用語の確認(確認日: 2026年10月1日)



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