今週の狩猟・ジビエニュースまとめ【9/14–9/20】

今週の狩猟・ジビエニュースまとめ【9/14--9/20】 未分類

最終更新: 2026-09-20

9月第3週(2026年9月14日〜9月20日)は、行政の制度対応と担い手育成の現場が同時に動いた一週間だった。長野県大町市では鳥獣保護区の見直しが答申され、山形県では緊急銃猟制度の導入から1年を経てもハンター不足が解消されていない実態が明らかになった。一方で全国各地では狩猟体験講座や「ハンター塾」の開催が相次ぎ、担い手確保に向けた草の根の動きも目立った。今週も注目ニュースをカテゴリー別にお届けする。

狩猟行政・法改正ニュース

長野県大町市、鳥獣保護区をシカ・イノシシに限り狩猟可能に変更へ

長野県の審議会が、大町市内の鳥獣保護区についてシカとイノシシに限定して狩猟を可能にする区域変更を知事に答申したと信濃毎日新聞デジタルが報じた。鳥獣保護区は本来、野生動物の保護を目的として狩猟が禁止されている区域だが、近年は保護区内でもシカ・イノシシによる農林業被害が深刻化しており、種を限定した部分的な狩猟解禁で対応する自治体が増えている。答申通りに変更されれば、地域の捕獲圧を高める一手になりそうだ(情報元:信濃毎日新聞デジタル)。

山形県、緊急銃猟制度導入から1年も県内自治体の半数近くが「ハンター不足」

市街地にクマなどが出没した際に警察官の立ち会いなしで発砲できる「緊急銃猟」制度の運用開始から1年が経過したが、山形県内の自治体の半数近くが依然として「ハンター不足」を課題として挙げていることがNHKニュースの取材で明らかになった。制度自体は現場の対応力を高める狙いで導入されたものの、実際に発砲を担う人材そのものが足りなければ制度は機能しない。担い手確保が緊急銃猟の実効性を左右する構造が、あらためて浮き彫りになった。本サイトでも狩猟の担い手不足を解決する8つの対策|国の支援・研修制度から個人ができることまで完全ガイドで詳しく解説している(情報元:NHKニュース)。

獣害対策ニュース

高尾山でクマ出没、八王子市が「最終防衛ライン」として対策強化

登山客で賑わう高尾山周辺でクマの出没が確認され、東京都八王子市が市街地への侵入を防ぐ「最終防衛ライン」としての対策強化に乗り出したとYahoo!ニュース(ENCOUNT)が報じた。記事内では市長が「ここで食い止めなければ」と危機感を語っており、観光地と隣接する市街地でのクマ対応という新たな課題が突き付けられている。今秋の出没傾向については本サイトのクマ出没2026年秋の予測|ドングリ豊凶で読み解く警戒エリアも参照してほしい(情報元:Yahoo!ニュース/ENCOUNT)。

長崎県対馬、猪鹿による深刻な農業被害を受けクラウドファンディング始動

長崎県対馬市で、イノシシとシカによる農業被害を食い止めるための取り組みがクラウドファンディングサイトREADYFORで公開され、今週も継続的に報じられた。離島という地理的条件から捕獲した個体の処理・流通ルートが限られる点が対馬特有の課題であり、地域の暮らしを次世代につなぐための資金調達という形で支援を呼びかけている(情報元:READYFOR)。

業界トレンド・イベント

今週は全国各地で狩猟の担い手育成を目的とした講座・イベントの開催報道が相次いだ。

  • 愛媛県で「えひめ狩猟フェスティバル」が開催され、野生鳥獣被害の深刻化を背景に担い手確保が課題として取り上げられた(情報元:dメニューニュース)。
  • 長野県飯田市では狩猟体験講座が開かれ、クレー射撃の見学やジビエの試食が行われた。ハンター人口の増加を目指す取り組みの一環だ(情報元:信濃毎日新聞デジタル)。
  • 兵庫県豊岡市では若手ハンターの育成を目指す「狩猟スクール」が開催された。周辺でクマの目撃が相次いでいることが開催の背景にある(情報元:日テレNEWS NNN)。
  • 群馬県は射撃の講習会を開き、獣害対策の担い手育成を進めている(情報元:news.yahoo.co.jp/群馬テレビ)。
  • 神奈川県松田町では10月17日・24日に「ハンター塾」が開講予定で、わな猟や解体、ジビエ試食などのプログラムが組まれている(情報元:dメニューニュース)。

狩猟体験の場が全国的に広がりつつあることは、免許取得前の「入口」を増やす動きとして注目したい。本サイトの狩猟体験サービスとは?全国のおすすめプログラム・参加方法・猟師免許への道を徹底解説【2026年版】もあわせて参考にしてほしい。

今週のニュースまとめ

カテゴリー トピック 地域 注目度
狩猟行政・法改正 大町市の鳥獣保護区、シカ・イノシシ限定で狩猟可能に 長野県
狩猟行政・法改正 緊急銃猟導入1年も自治体の半数近くがハンター不足 山形県
獣害対策 高尾山でクマ出没、八王子市が対策強化 東京都
獣害対策 対馬で猪鹿被害対策のクラウドファンディング 長崎県
業界トレンド えひめ狩猟フェスティバル開催、担い手確保が課題 愛媛県
業界トレンド 飯田市で狩猟体験講座、クレー射撃見学・ジビエ試食 長野県
業界トレンド 豊岡市で若手向け「狩猟スクール」開催 兵庫県
業界トレンド 群馬県が射撃講習会、獣害対策の担い手育成 群馬県
業界トレンド 松田町で「ハンター塾」10月開講、わな猟・解体を予定 神奈川県

まとめ

今週は、山形県の事例が象徴するように「制度は整えたが担い手が足りない」という構造的な課題が改めて浮かび上がった一週間だった。緊急銃猟のような即応制度も、実際に発砲を担うハンターがいなければ機能しない。大町市の鳥獣保護区見直しのような制度面の対応と、愛媛・長野・兵庫・群馬・神奈川で相次いだ狩猟体験講座のような草の根の担い手育成が、両輪で進んでいく必要がある。

高尾山や対馬の事例が示すように、観光地や離島といったこれまで想定されにくかった場所でも獣害対策が急務になりつつある。来週以降も、各地の担い手育成の進捗と獣害対応の動向を追いかけていきたい。

参考記事


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